植毛のデメリットや失敗例を紹介!
根本的な解決にならない?植毛手術のデメリット
この記事に興味を持っている方は、既に植毛手術がどんなものであるかはご存知かと思いますが、念のため簡単にですが植毛手術について簡単に説明したいと思います。
植毛手術とは、人工の毛髪もしくは自分の頭皮から採取した毛髪を、薄毛の部分に移植して髪の毛を増やす(生やす)手術のことです。外科的な処置が必要となりますので、専門のクリニックで受ける必要があります。
根本的な解決にならない?植毛手術のデメリット
メリットが豊富と言える植毛手術ですが、デメリットも抱えています。メリットと比較して自分には合っているかどうか、見極めてくださいね。
植毛手術のデメリットとしてこのようなことが考えられます。
- まとまったコストがかかる
- 根本的な薄毛(AGA)の解決にならない
- 合うクリニックを探す必要がある
- 定着率によっては失敗と思えることも
コスト面はメリットとしても挙げましたが、なぜデメリットでもあるのか。この理由は、植毛手術の金額にあります。AGAの治療は保険がきかない自由診療のため、自己負担は10割。植毛手術の費用はクリニックや手術方法にもよりますが、100万円程度はかかると見ていいでしょう。
人によっては薄毛の根本的な治療とはならない点も大きなデメリットとなるのではないでしょうか。
植毛手術を行うことによって確かに薄毛の解消にはなりますが、植毛手術によって根本的にAGAが治療できることはありません。クリニックではAGAを進行させないためのアドバイスを具体的にしてくれますが、あくまで進行を止めることは出来ないということです。
根本的に治療するのであればAGA治療薬を!
本当に進行を止めたいと思うのであれば「フィナステリド」や「プロペシア」といったAGA治療薬を飲んだり、「ミノキシジル」が含まれた育毛剤を頭皮につけたり…といった長い治療が必要になります。
合うクリニックを探す…というのは、定着率にも関わってくることですね。自分にとって納得できる、相性がいいと思えるクリニックを探すのは少々大変です。
しかしながら、例えば価格が安いから、といった安易な理由で悪いクリニックを選んでしまうと、手術を行ってもその後きちんと髪の毛が生えてこないというトラブルに遭ってしまうことも。
植毛手術をしてから半年後を目安に、きちんと髪の毛が生えてくれば「定着した(成功した)」と言えるのですが、うまく定着してくれないと残念ながらせっかく手術をしても薄毛が思ったほど解消できないという事態になります。
他には、つむじなどのデザインが思ったようにいかず、不自然な仕上がりになってしまうというケースもあります。やってみるまでわからないことも確かにあるのですが、事前にしっかりとリサーチをして「ここなら大丈夫」と思えるクリニックを探す必要があります。
プロペシアとミノキシジルについて詳しく知りたい方はコチラ
デメリットの多くは「クリニック選び」で決まる!?
クリニック選びが自分の植毛の満足度を決めるといっても過言ではありません。ネットには体験談が多くありますし、無料カウンセリングを受けることで院内の雰囲気や先生の雰囲気、そして価格など比較できる情報を沢山得られます。
根本的なAGAの解決というわけではない、という点についてはクリニックがどう違っても変わらないぶぶんですが、定着率やコストなどの部分はしっかりと様々なクリニックを比較し、実際カウンセリングを受けてみること解消される部分が多いのではないでしょうか。
「ついつい流されるままに決めてしまう…」なんてことにならないよう、強い意志を持ってカウンセリングに臨むことが大切です。グイグイ決めてしまうようなクリニックは、思い切って断ってもいいかもしれませんね。
やっぱり植毛手術は髪の毛が薄くなった部分に確実に生えてくれるっていうところがメリットだよな。
ただ根本的なAGA治療にはならない、一度にかかるコストが多いといったデメリットはしっかり考えておかないとな。
植毛手術の主流!「自毛植毛」のデメリットを知ろう
それでは、2種類の植毛手術のうち、現在の主流である「自毛植毛」独自のメリット、及びデメリットを見て行きたいと思います。
自毛植毛では自分の後頭部の頭皮・毛髪を利用します。薄毛なのに後頭部の自分の毛を利用しても意味ないのでは?と思う方もいるかもしれません。自分の毛のうち後頭部、あるいは側頭部の毛髪(頭皮)を使うのには以下のようにきちんとした理由があるんです。
TOMクリニック東京新橋院によると、自毛植毛のイメージは下記のようになっています。
自分の元気な髪の毛を薄毛の部分に移植する手術のことを言います。
AGAの影響を受けない側頭部や後頭部の髪の毛を薄くなった頭頂部や前頭部に移植するので、毛髪は定着し成長し続ける事ができます。
強い髪の毛を移植するため、薄くなった部分に移植しても問題なく髪の毛が生えてくる、という仕組みなんですね。
自毛植毛について知りたい方はコチラで詳しく解説しております!
すぐに効果がわからない?自毛植毛のデメリット
対して、自毛植毛手術のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。自毛植毛のデメリットとして考えられるのはこのようなところです。
- 薄毛の範囲が広い場合は1回で手術が終わらない
- 薄毛の進行度合いによっては手術が行えない
- 生え変わるまでに時間がかかる
- ドナー採取時にメスを使用する場合がある
自毛植毛は自分の毛を使う手術のため、それによるデメリットがあるのが特徴と言えます。
自毛植毛手術では、後頭部から「ドナー」と言われる、移植する髪の毛のもとを採取する必要があります。人それぞれ毛の密度などは違うのでその数に多少差はあるのですが、ある程度採取できる量というのは決まっています。
そのため、薄毛の範囲が広い方の場合は1回では採取できるドナーの数が足りず、数回にわけて行わないと全体がカバーできないケースがあります。(症例などの写真を見るに、頭頂部まで薄毛が進行している方でも手術が1回で済むことも多いです)
いっぱい後頭部から取ればいいじゃないか!と言いたくなるかもしれませんが、そうすると今度は後頭部がスカスカになってしまいますので、出来ない話なんですね。
薄毛の範囲が広い場合
薄毛の範囲が広い場合、採取した分を範囲すべてに植毛すると、植毛してもかなりまばらになってしまい、あまり見た目としては変わらないこともあるんです。このあたりはお医者さんとの相談になりますが、数回に分けての手術を勧められることもあります。
そして、薄毛の進行度合いによっては手術が出来ない場合もあります。後頭部のドナーを採取する部分にまで薄毛が進行しており株の採取が難しいというケースですね。後頭部は男性ホルモンの影響を受けにくい場所ではありますが、それでも薄毛がそこまで進行してしまう方もいます。
そういう方の場合は植毛するためのモトがとれないので、手術が不可能というわけです。
効果が出るまでの時間が長いのもデメリットのひとつ
実際の植毛の効果を実感するまで、半年以上の時間がかかる点もデメリットと考える人がいるでしょう。髪の毛はヘアサイクルにもとづいて少しずつ成長していきます。タカラバイオ株式会社によると、下記のように髪の毛は通常4~6年のサイクルで生えかわります。
なので1週間や2週間でフサフサになる!ということはなく、長い目で見てあげないといけません。速攻でフサフサになりたい!という方にとってはデメリットになるでしょう。
ただし、植毛手術を行った部分に限って少々抜け毛が増えてしまうという「ショックロス現象」が起こることもありますが、こちらは気にする必要はありません。
ショックロス現象について既存の髪の10-15%前後抜け毛になる程度で全部が抜けるわけではありません。
たとえば密度100%の正常な箇所が10-15%現象しても外見上は薄毛にみえませんのでご安心ください。
手術方法にもよるが基本はメスを使用する
そして最後ですが、外科手術なため仕方ないとはいえ、ドナー採取時や移植時に頭皮にメスをいれることになります。
手術方法によっては帯状に後頭部の頭皮を切除するため、基本は問題ありませんが、傷が残ってしまう可能性もあります。
頭皮にメスを入れる手術法として現在一番利用されていると思われるのが「FUTストリップ法」です。
後頭部から帯状にドナーを採取し、株(グラフト)に分け、それを薄毛である部分に移植します。移植時は頭皮に「スリット(切れ目)」を入れ、そこにグラフトを移植する形で行われるため、頭皮にメスを入れることになります。
そのため術後2日~3日程度はシャンプーをすることができず、しっかりと頭皮を休ませる必要が出てきます。
最新の植毛手術(FUE法)をご紹介
最近では最新の技術として、頭皮にメスを入れない植毛手術(FUE法)もあります。これは頭皮に極細の穴を開け、そこにグラフトを移植するという手術方法です。頭皮にスリットを入れないので出血量が少ないのがメリットですが、その分価格が高くなる傾向にあります。
ただ、クリニックによってはそういった傷を少なくなる工夫をしています。
例えば「紀尾井町クリニック」ではドナーを採取する際の傷をかなり小さくする方法として「トリコフィティック縫合法」を使用しています。
ドナーを採取する際、どうしても採取部分には傷跡が残ってしまいます。髪の毛が伸びてくればカバーできる部分ではあるのですが、それまでの時間が長いと「バレないか心配」「傷が残るのは嫌だ」という声が多いようです。
自分にも当てはまる…という方は、「トリコフィチック縫合法」が利用できるクリニックを利用するといいでしょう。
傷跡が非常に目立ちにくく、正直わからないほどです。傷を少しでも目立たせたくない、という方はこういった技術を持っているクリニックを選ぶのも手ですね。
自分の髪の毛が生えてくるっていう最大の魅力がある反面、時間がかかるっていうデメリットが厳しいと感じるヤツも多そうだな。
一刻も早く髪の毛のボリュームを出したい!って思っているなら次に紹介する人工毛植毛の方がよさそうだぜ。
「人工毛植毛」のデメリット
自毛植毛は自分の毛を移植するのに対して、人工毛植毛は合成繊維によって作られた人工の毛を植毛します。
同じ植毛手術であってもメリット、デメリットは自毛を使用する植毛手術と大きく異なります。
人工毛植毛について詳しく知りたい方はコチラ
リスクが非常に高い、人工毛植毛のデメリット
すぐに完成されたヘアスタイルを作ることが出来る人工毛植毛手術ですが、その分のリスクは自毛植毛に比べると高い傾向にあります。
- 異物なので拒否反応が出る可能性がある
- 自毛の長さとバランスが崩れる
- 一度抜け落ちてしまうと二度と生えてこない(メンテナンスが必要)
- 医学的に推奨されていない
自毛植毛に比べると重めのデメリットなのがおわかりでしょうか。
人工毛はいくら髪の毛に似せているといっても、体内で創りだされたものではありません。なので、身体が「これは異物だ!」と反応し、頭皮がかゆくなったり頭痛がするなどの「拒否反応」が出る可能性があります。
これは全く起こらない方もいますので、体質や使用する合成繊維によるとしか言えませんが、自毛植毛に比べるとリスクは高めと言えるでしょう。
人工毛は長さが変わらない
加えて、当たり前ですが人工毛はその長さが変わることはありません。なので手術時から自分の毛が伸びた場合、植毛した部分と自毛の部分の差がハッキリとわかってしまいます。出来るだけバレないようにしたいのであれば、伸びた部分のこまめなカットが必要になってくるでしょう。
抜け落ちると生えてこない点もそうですね。生え変わりがない人工毛は、一度抜け落ちてしまうとそこから新しく生えてくることはありません。すぐに抜け落ちてしまうことはありませんが、人によっては年1~2回程度のメンテナンスが必要になる可能性があります。
実は医学的に推奨されていない、人工毛植毛手術
そして最大のデメリットと言えるのがこちら。
実は、今は医学的な面から言うと人工毛植毛はリスクが高いためあまり推奨されないAGA対策になっています。
日本皮膚科学会が発表したAGA治療のガイドラインによると、AGAの治療法それぞれに以下のようなランク付けが行われています。
ランク | 推奨度 | 内容 |
---|---|---|
A | 行うよう強く勧められる | 少なくとも1つの有効性が示されている (システマティック・レビューや試験などで有用性が示されている) |
B | 行うよう勧められる | 少なくとも1つ以上の有効性が示されている (Aほどではないが試験結果や研究により有用性が示されている) |
C1 | 行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない | 試験や研究が進められている段階。症例報告などの研究で有用性が感じられる |
C2 | 根拠がないので勧められない | 研究結果及び症例報告による有用性が認められない、または有用性はあってもそれを打ち消すようなものがある |
D | 行わないよう勧められる | 有用性はあってもそれを打ち消すようなものがある、もしくは有害であることの実証ができている状態 |
自毛植毛はこのガイドラインにあてはめると「B」なのですが、人工毛植毛は「D」と奨励していないAGA治療法に挙げられているのです。これは自毛植毛が発達してきたこと、異物を頭皮に移植することへのリスクを顧みてつけられたものと考えられます。
国内でも人工毛植毛を行っているクリニックはありますが、よく医師と相談してから行うかを決めましょう。
自分の好きな髪型をすぐに作れるのは大きな魅力だが、医学的に推奨されてないってのはちょっと怖いよな…。
どうしても人工毛じゃないとダメな理由がない限り、自毛植毛のほうがよさそうだ。
知っておきたい!植毛手術の「失敗例」ってどんなもの?
植毛手術には2種類(自毛植毛・人工毛植毛)あり、それぞれにメリットやデメリットがあることがわかりました。
やはり手術というだけあってリスクがあり、命に関わるような危険性は高くはないものの、受けた人は100%成功している、というわけでもありません。
そう、植毛手術を受けても「失敗してしまった」と言える、失敗例もないわけではないんです。
失敗例1:傷跡がはっきりと残ってしまう
一番多い失敗例と言えるのがこれかもしれません。特にドナーを採取する際、どうしても後頭部から取ることが多いため、そこにもメスを入れることになります。
その時の縫合がうまく行っていなかった場合など、傷跡がいつまでも残ってしまうケースがあるようです。外科手術でも手術跡が残ってしまうことがありますが、それと同じようなイメージでしょうか。
後頭部なのでそう悪目立ちするケースは少ないのですが、髪の毛が少ないとはっきり傷跡が見えてしまう人も中にはいるようですね。
これを回避するにはメスを使わないFUE法で植毛手術を受けるか、先程ご紹介したようなトリコフィティック縫合法を使用しているクリニックで手術を受けるようにするといいでしょう。
医師の腕に大きくかかってくる部分なので、慎重なクリニック・医師選びを要求されそうですね。
失敗例:生え際、密度など植毛した部分が「不自然」
これは特に外国で手術を受けた際に多い失敗例なのですが、薄毛が気になる部分や生え際に植毛したのはいいものの、「なんか不自然」な仕上がりになってしまうことがあるようです。
生え際はまっすぐのイメージがありますが実は頭の形に沿うようにカーブしていて一直線ではありません。なので植毛を一直線で行ってしまうとかなり不自然な印象になってしまうんです。
また、植毛した部分と次元の部分の密度が全く違う、というケースもあります。植毛した部分はなんとなくまだらっぽくて隙間が…だけど自毛の部分はかなり密集している、といった具合にです。
基本的に広範囲の植毛になる場合、事前に医師からの説明なり、複数回の手術が必要といった話が出てくるはずです。そういった話があり、今後も継続して手術をしていく予定であれば失敗とは言えませんが、そういった話が一切でなかった場合は失敗といってもいいかもしれません。
また、密度や生え際だけでなく「毛流れ」が不自然になってしまうケースもあります。髪の毛には必ず「つむじ」があり、髪の毛の流れはつむじを中心に決まっています。
自然の毛の流れに合わない形で植毛した場合、毛流れが不自然になってしまう可能性は十分に考えられます。
とはいえこちらも医師の腕によりけり…といったところになりますね。
失敗例3:定着率が低くいっぱい抜けてしまった
こちらも失敗例としてよく挙がるもの「定着率」です。
定着とは、植毛手術をして髪の毛を移植した部分にきちんと移植した細胞ないし人工毛が馴染んだ状態のことを言います。定着に失敗すると、移植した部分の髪の毛が毛根ごと抜け落ちてしまい、二度と生えてくることはありません。定着する確率のことを「定着率」といい、自毛植毛の定着率は95%と言われています。
定着率が低いとドナーが死んでしまいます。つまり頭皮に根付かず、抜け毛となって抜けてしまい思ったほど髪の毛がフサフサにならない…といった結果を生みます。先程の失敗例2の「植毛している部分としていない部分の密度が違い不自然」な状態となるわけです。
これはクリニックのドナーの管理、採取時のミスの有無(採取時に毛根が損傷してしまうと根付きにくかったり根付かなかったりします)、手術の腕など様々な要因が考えられます。
さらにこれは医師だけの問題ではなく、手術後に不摂生な生活を続けていたり、頭皮に負担がかかるようなことをしていても定着率はぐっと低下します。
クリニックから手術前・手術後に控えてほしいことはプリントなどで伝達されるはずですので、それをきちんと守ることで定着率の低下を防ぐことが出来ます。
失敗例4:合併症などが起こる可能性もある
これは失敗といってもいいのかどうかわかりません(どちらかというとデメリットに近いですね)が、外科手術ですので麻酔を使います。
その際にアレルギー反応を起こしてしまう方も中にはいますし、手術中に不整脈や心臓発作などを起こす方も0人ではありません。
とはいえ、合併症に関しては発生率が1%と以下と確率はかなり低いので、怯える必要はありません。
また、手術後に傷口に腫れやかゆみを感じることもありますが、これも自然なものであり異常や失敗ではありませんので、心配する必要はないかと思います(しかし症状がひどい、耐えられないといった場合はすぐにクリニックに連絡しましょう)。
多くの失敗はクリニックや医師の腕・経験によるもの
これらの失敗は、多くがクリニックや医師の経験や腕の違いにより発生するものです。
なのでこういったリスクを回避するためにはできるだけ経験豊富な医師がいるクリニックを探すことが大切と言えるでしょう。
植毛手術は保険適用外ですので、正直お金儲けのために植毛手術を行っている医師がいないとも限りません。
せっかく手術をしたのに失敗!なんてのは絶対に困るよな…。もちろん自分の術後の生活も注意せねばならんが、何よりもクリニック選びが大事なんだな。ついつい値段で選びそうになるが、信頼出来る医師を探すことが一番大事と言えそうだ!
自毛植毛手術のデメリットが解消!?「医療ツーリズム」とは
植毛手術のデメリットとして挙げられる点のひとつが「価格が高いこと」です。
医師が行う医療行為の上、植毛手術は保険が効かないので価格が高いのは致し方ない…と、頑張ってお金を貯めていたり、貯金を崩してでも植毛手術を!と考えている方もいると思います。
しかし、より安価で植毛手術を受けることが出来るとしたら、それは非常に魅力的だと思いませんか?「そんなうまい話があるわけない」と思うかもしれません。ですが、「医療ツーリズム」であれば可能なんです。
「医療ツーリズム」ってそもそも何?怪しくないの?
あまり知られていない「医療ツーリズム」という言葉。日本語では「医療観光」と言うこともあり、英語では「Medical Tourism」と言われます。
端的に言えば、海外で医療サービスを受けるための旅行…といった感じでしょうか。
例えば韓国では美容整形であったり、タイでは性別適合手術であったり…と、より安価でかつ高い技術の医療サービスを受けるためにわざわざ海外に行くわけですね。
もちろん怪しくはなく、国家事業として行っている国も多いですし、旅行会社が提供している医療ツーリズムであればより安心です。
なんと!植毛手術も安価で受けられる「医療ツーリズム」が!
様々な医療ツーリズムがある中で、旅行会社でも最大手のひとつといってもいい「エイチ・アイ・エス(H.I.S)」はなんと、植毛手術を受けることが出来る医療ツーリズムを提供しています。
行き先は「トルコ」。トルコにある医療機関の「エステセンター(ESTE CENTER)」にて自毛植毛手術を受けることが可能です。
「海外の病院ってちょっと怖い」と思っている方もこちらの動画を見れば安心出来るのではないでしょうか?紹介ビデオではありますが、清潔感あふれる素敵な施設ですよね。また、植毛手術を受けている様子も少しですが見ることが出来ます。
ただ、それだけでは「日本で受けるほうが近いし安心なんだけど」と思いますよね。すごいのはその価格です。
なんと、エイチ・アイ・エスの医療ツーリズムを利用すれば、上限「70万円」で好きなだけ植え放題なんです!
それってどれだけ安いの?日本のクリニックと比較
70万円!…と言われても決して安い金額ではないため、「本当に安いのかわからない」という方もいるでしょう。
エイチ・アイ・エスのプレスリリースによると、「1回あたり5,000株以上の自毛植毛植え放題プラン」としています。5,000株というと約1万本の植毛が行えるようですね。
さて、その5,000株の植毛手術を日本でするとなるとどうなるのか、計算してみましょう。
「ルネッサンスクリニック」を例にしますと、最高で「3,000グラフト」の移植が可能となっており、その価格は「199万円」!これは特別ルネッサンスクリニックが高い、というわけではなくみんなこの程度の価格です。
しかも施術方法は「FUE法」なので傷も少ない!
さらに、「エステセンター」で行う植毛手術の施術方法は「FUE法」。先程も触れましたが、パンチ穴のようなものを頭皮にあけ、そこにグラフトを移植していく方法です。
頭皮にメスを入れないため出血も少なく、よりスピードが早く、かつ細かいデザインが可能になります。
エステセンターで施術を行っている医師が自毛植毛手術を体験している動画がありますので、こちらも御覧ください。
これまで1度のドナー採取で最高で12.000株も採取できたことがあるようで、その技術も確かなようですね。
もちろんリスクもあるので注意!
安く高い技術の医療を受けられる、という点で医療ツーリズムそのものは非常に素晴らしいのですが、もちろんリスクもあります。
あるクリニックでは、海外で植毛手術を受けて来たという患者さんが多く来院するそうで、「植毛してもらった部分がまだらになった」「生え際のデザインが不自然すぎる」といった不満がある人が多かったとのことです。
日本では韓国や台湾に植毛手術を受けに行く人が多いようですが、トラブルもちらほら見られます。
もちろん日本でもトラブルが全くない、なんてことはないですが、仮にトラブルになった場合のリスクは医療ツーリズムの方が高いと言えるかもしれません。
すごいな!今は海外で安価に高い技術の植毛手術を受けることが可能なのか。しかも旅費込みで100万円いかないなんて、日本では考えられないぞ!しかしその分リスクもあるから、体験談などあればしっかりチェックしておくべきだな。
メリットばかりではない!リスクを知った上で決断を
行うことでメリットも多く、見た目の効果も出やすい植毛手術。
しかしどのような方法でもメリットしかないものが少ないように、デメリットも少なからずあります。
特に人工毛植毛はそのリスクが高く、医師側もすすめていませんのでよほどのことがない限りは行わない方が無難かもしれません。。
AGA・薄毛の対策として一番外科的な処置を行うのが植毛手術です。薄毛の解消方法としてはコストはかかるものの、自毛植毛であればデメリットは少なく、結果の出やすい方法と言えるのではないでしょうか。
価格が高いのがネックですが、医療ツーリズムを利用すれば安価に抑えることも可能です。こちらもリスクがある方法ではありますが、どうしても植毛をしたい!という方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?